留学生の感想および受入れ担当者の感想 平成15年
ノビア 河村様
無事に日本に帰国できました。このブラジル留学を通して、いろいろ勉強になりました。また多くの友達と出会える事ができました。大変お世話になり有難うございました。これからもサッカーは続けて行こうと思っていま
す。このブラジル留学は、きっと人生でも大事な時間になることは、間違いないと思います。
本当にありがとうございじました。 平成15年11月2日 竹内 学
ノビア 河村 様
連絡が遅れてすみません。お世話になりました。無事に帰国できました。
他の日本人の方いろいろ助けてもらい、三ヶ月という短い期間でしたけど大変自分の為になる経験ができました。ブラジルに着いた当時は日本の生活の違いに戸惑い大変でした。サッカ−のことよりも普段の生活の不便なことに、生活のリズムが狂い体調管理が難しかったです。慣れるまで大変でした。サッカ−の方では、予想していた通りボ−ル扱いがすごく驚かされました。日本では、あまり見られない感じがしました。
ブラジル人はフィジカル的にも優れていて、身体の使い方も上手く慣れるまで苦労しました。徐々に慣れてくると、楽しんでプレ−することができました。ただ、トレ−ニング以外の時間にボ−ルを蹴る時間がなく、環境面で不満があったのも事実です。しかし、いい経験ができて、自分の財産になったことは確かです。
また、サッカ−に対する考え方もいい意味で少し変わったと思います。たくましくなって帰ってきました。
サッカ−以外のことでも、異国の文化に接することができていい経験ができたと思います。短い期間でしたけど、とても勉強になりました。
>西郷さんや他の方によろしくお伝えください。また機会があれば、よろしくお願いします。ありがとうございました。
河野
ブラジルサッカー留学受け入れ担当者の感想 (サンパウロ在住のお世話人、西郷さんに頼んで書いて頂きました。平成15年11月4日メールから)
10月30日23:50 ブラジル、サンパウロ国際空港から4人のサッカー留学生が日本向け帰国した。
ブラジルでの受け入れ者としてアテンドした小生の感想を述べてみたい。
帰国した3人は6ヶ月間の滞在で1人は3ヶ月間の滞在であったが、4人とも帰っているのが信じられない、残ってもっとサッカーをブラジルでやりたいと話しながらの帰国であった。小生が帰国の前日はサンパウロのホテルに泊まり買い物でもしたらと勧めたのに関わらず帰国当日も練習に参加したいと、本人達が希望したため、帰国当日夜に宿舎に迎えに行ったほど名残惜しかったようである。
この6ヶ月間彼らはサンパウロ市から約30km離れたサントアンドレ市にあるサントアンドレFC(正式名はスポーツクラブ、サントアンドレ)に所属して主としてクラブのジュニョール(20歳以下アマ)チームに混じって練習をした。同クラブはスタジアムに球団事務所、食堂、ジュニョール選手宿舎等があり、スタジアムのグランドはプロチームの公式戦用として通常の練習には使用しないため、普通は球団のバスで15分位離れた、契約している複数の協賛企業のグランドに出向いて練習を行っている。
練習は午前、午後とそれぞれ2時間半から3時間行われるが、日本人留学生は一般的にレギュラーメンバーに比べて技術的に劣る為に練習時の紅白戦等ではフルタイムの出場機会はないが、公式戦出場の機会はないとはいえ与えられた機会に全力でプレーをしてコーチにアピールする姿勢が非常に重要ではないかと思う。
そして、この選手はうちのチームに欲しいとブラジル人コーチに言わせるくらいになれば日本でプロとしての道が開けるものと確信する。見ていて日本人留学生は、どうせブラジルの公式戦には出れないのだから(全く出れない訳ではないが、その為には1年のビザ、20歳未満という条件を満たさねばならない)と、与えられた少ない機会での一生懸命さが足りないように思えてならない。
このサントアンドレFCに留学し、今まで同クラブのコーチからこの日本人はうちのチームに欲しいといわれた日本人選手は名古屋グランパスで活躍している大森選手で、彼は頭が上がって周りが良く見えていると褒められていたことを思い出す。彼が高校3年生の時であった。
今回の留学生達にブラジルサッカーの感想を聞いたら、周りがよく見えていて判断が早い、当たりが強い、強くあたられてもボールをキープできる、90分間走れる体力がある、当たられて態勢を崩されてもパス、シュートを正確にできる等を挙げていた。
選手から見たそのような違いとは別の観点から、小生が感じるブラジル選手と日本人(留学生)選手の最も大きな違いは、ブラジルは貧富の差が激しく、日本で一般的に行われているような生活は、このブラジルでは、
裕福な30%程度の人しか出来ず、圧倒的大部分の貧しい家庭の子供達が、将来、裕福な階層に入れる唯一の手段がプロサッカー選手になることであり、多くの場合、家族も大きな期待を持って応援している。
その意味で、自分の将来の生活をかけて必死であり、日本人選手のように、プロ選手になれねば、又その
時点で代案があり、ブラジルでは裕福な階層に入る日本の一般的な生活は、ほぼ保証されているという状態ではないところが一番大きな違いと感じている。
即ち日本人選手は、本人達は充分真剣にやっていると思っているだろうし実際そうかもしれないが、小生から見るとまだまだ真剣さが不足していると感じる。
宿舎は2段ベッドで狭い部屋に1室4人と決してよくない環境で毎日、練習のみに励み、アマといえどもプロ予備軍であり将来性がないと判断されればその時点で首になり、宿舎をさびしそうに去るブラジル選手の姿などを見ながら、プロ選手への道程の厳しさ、ひいては人生の道程の厳しさというような物をブラジルサッカー留学の中に見出してもらえれば良いのだがと思う次第である。
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